頑張っているのに苦しいのはなぜ? 本当に求めているものに気づくということ
「せっかくのチャンスなのに苦しい…」そんな経験はありませんか?
「やりたかった仕事を任されたはずなのに、なぜか苦しい。」
先日、女性しごとテラスの相談で、そんなお話を伺いました。
その方は長年努力を重ね、責任ある仕事を任されることになりました。周囲から期待され、自分自身も挑戦したいと思っていた仕事です。
本来であれば喜ばしい出来事のはずでした。
しかし、仕事が始まるにつれて気持ちはどんどん苦しくなっていったそうです。
「失敗できない」
「結果を出さなければならない」
「期待に応えなければならない」
そんな思いが強くなり、周囲の言動にイライラしたり、人のミスが気になったり、自分自身を追い込んでしまったりしていました。
そして、こう話されました。
「どうしてこんなに苦しいんでしょう。」
責任感が強く、真面目に頑張っている人ほど、このような悩みを抱えることがあります。
苦しさの原因は「仕事」そのものではないこともある
対話を重ねる中で、私はこんな質問をしました。
「その仕事で、本当に手に入れたかったものは何だったのでしょう?」
しばらく沈黙が続いたあと、その方はゆっくりと言葉を選びながら話してくださいました。
「私は仕事を成功させたかったんじゃないのかもしれません。」
「自分の価値を証明したかったのかもしれません。」
私たちは仕事の悩みを相談しているようでいて、実はもっと深いテーマと向き合っていることがあります。
認められたい。
期待に応えたい。
必要とされたい。
誰かの役に立ちたい。
こうした思いは決して悪いものではありません。むしろ、前に進むための大切な原動力です。
しかし、その気持ちが強くなりすぎると、
「成果を出さなければ価値がない」
「失敗してはいけない」
という考えにつながり、自分自身を苦しめてしまうことがあります。
本音に気づくことで心が少し軽くなる
その方は対話の中で、こんな言葉も話されました。
「私はずっと前に進もうとしていたけれど、本当は何かを証明しようとしていたのかもしれない。」
その言葉が出た瞬間、張りつめていた表情が少しやわらいだように見えました。
キャリアコンサルティングでは、すぐに答えが見つかるとは限りません。
けれど、自分の本音に気づくことで心が軽くなることがあります。
例えば、
- 転職したいと思っていたけれど、本当は認められたかった
- 環境を変えたいと思っていたけれど、本当は安心したかった
- もっと頑張ろうとしていたけれど、本当は少し休みたかった
そんな気づきが、自分らしい選択につながっていくことも少なくありません。

自分に問いかけてみませんか?
キャリアとは、単に仕事を選ぶことだけではありません。
自分自身を知り続けることでもあります。
もし今、「頑張っているのに苦しい」と感じているなら、無理に答えを出そうとしなくても大丈夫です。
まずは、自分にこんな問いを投げかけてみてください。
「私は本当は何を求めているのだろう?」
その小さな気づきが、これからの働き方や生き方を考える大切な一歩になるかもしれません。
※本コラムはご本人の了承を得て作成しています。個人が特定されないよう、内容の一部を変更・再構成しています。
一人で抱え込まず、まずは豊田市しごとテラスをのぞいてみませんか?
お待ちしている私達キャリアコンサルタントは、仕事や働き方に関する悩みはもちろん、「何がモヤモヤしているのかわからない」という段階からでも相談できます。
キャリアコンサルタントとの対話を通して、自分の気持ちや考えを整理しながら、あなたらしい働き方を一緒に考えていきます。
「まずは話を聞いてほしい」
そんな気持ちでも大丈夫です。お気軽にご相談ください。